整形外科・健康コラム|手指の拘縮(デュピュイトラン拘縮)

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手指の拘縮(デュピュイトラン拘縮)

整形外科

整形外科 坪内 英樹

拘縮とは、関節が健康であるときに動かせる範囲を獲得できていない状態のことです。手指の拘縮には、様々な原因が考えられます。外傷後に起こることが多いですが、脳や脊髄など中枢神経が原因の麻痺から起こる場合や腱鞘炎などを放置していても起こります。誘因なく手掌部や手指に索状物(こぶ)が発生して、それがつっぱることで手指が伸びなくなる病気がデュピュイトラン拘縮です。

デュピュイトラン拘縮はBaron Guillaume Dupuytrenの業績から名づけられた病気です。糖尿病等は因果関係がありますが、他は明らかな原因がなく白人に多いことから遺伝の関与があると考えられています。症状は手指、特に小指、環指から始まります。拘縮が強くなると指が90°以上に曲がって伸びなくなることもあります。洗顔時に鼻に指が入ってしまう、などの症状で受診される方が多いです。

治療法は、これまでは手術療法しかありませんでした。原因となっている病的に肥厚した手掌腱膜を切り離したり取り除いたりします。また海外ではひどい拘縮の症例では指の切断術なども行われることがあります。これは局所麻酔では困難であり入院により全身麻酔か伝達麻酔で行われます。神経や血管が絡みついて損傷する危険性もあるため顕微鏡を用いることがあります。創部も大きく術後は皮膚壊死や感染にも注意しなければなりませんでした。

平成27年9月から注射薬剤により治療できるようになりました。旭化成ファーマから発売されたザイアフレックス®という注射です。これは原因となっている手掌腱膜内の線維(コラーゲン)を分解してくれるコラゲナーゼです。原因部位に少量を注射して24時間後に伸展処置を行います。注射も伸展処置も外来で行うことが可能です。コラーゲンの分解産物により注射後に手指が腫れますが通常は時間とともに軽快していきます。指の伸展が得られた後も自宅での指の曲げ伸ばし運動を数か月行うことが勧められます。

外来で可能であること、何より皮膚切開を行わないことから今後のデュピュイトラン拘縮の治療の主流になるのではないかと考えられます。手指の拘縮でお困りの方で、上述しましたようなデュピュイトラン拘縮が疑わしい方は整形外科をぜひ受診してください。

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