整形外科・健康コラム|手指の拘縮(デュピュイトラン拘縮)

病院のお話・健康コラム

手指の変形(へバーデン結節を治すには)

整形外科

整形外科 坪内 英樹

へバーデン結節とは、指の第1関節が変形し曲がってしまう病気です。

第1関節の背側中央の伸筋腱付着部を挟んで、2つのコブ(結節)ができるのが特徴です。この疾患の報告者へバーデンの名にちなんで、ヘバーデン結節と呼ばれています。いろいろな程度の変形があり、すべての人が強い変形になるとは限りません。一般に、40歳代以降の女性に多く発症し、痛みを伴うこともあります。関節リウマチが心配で受診される方が多いですが、関節リウマチとは異なる病気です。

原因は不明といわれ変形は残存しますが、ある程度変形が進んでしまうと痛みも改善してくることから、これまでは痛みに対しての内服や外用剤などの対症療法が中心でした。

外来でよく質問を受ける〝予防法〟についてはお答えすることができませんでしたが、最近では更年期の女性ホルモン(エストロゲン)の減少を原因とする説もあり、エストロゲンとよく似た働きをしてくれる大豆由来のエクオールのサプリメントをお勧めすることがあります。

また初期にはテーピングが有効ですが、最近は、錫製の『へバーデンリング』をご紹介しています。これは、金沢大学整形外科の手外科チーフである多田薫先生と、高岡市の錫製品制作メーカーの能作が共同開発した製品であり、錫の曲がる特性を応用した固定リングです。デザイン性にも優れているため、指先を人前に出す際にも抵抗がない利点があります。当院の整形外科外来でご紹介しています。

最後に手術による治療ですが、ヘバーデン結節に合併した嚢腫形成を繰り返す方には嚢腫の茎を切除する手術を施行しています。入院しないで可能な方法ですが、手術の後に3~4週間、外固定が必要になります。また、第1関節に強い変形や痛みが残存した場合には、関節を動かなくし一つの骨にしてしまう〝関節固定〝という手術もありますが、希望される方は多くありません。手指の変形でお困りの方で、上述しましたようなヘバーデン結節が疑わしい方は整形外科をぜひ受診してください。

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